Portishead / PORTISHEAD


さてこのアルバムは、シカゴでKAXに聴かせてもらったものです。最初の曲の少しのフレーズを聴いたとき、すとんと私の中に収まりました。さっそくCD店に行って手に入れました。

最初に思ったのは、決して上手ではないけれども、とてもソウルフルで妖艶な女性ボーカルが、初期のカーメルに似ているということでした。カーメルらしいボーカルが顕著なのは、5曲目の「Over」、7曲目の「MorningAir」でしょうか。また8曲目の「SevenMonths」ではビリー・ホリデイのような雰囲気も感じます。

そして気だるい雰囲気の正体は、ドラムとベースのリズムセクションにあります。これは4曲目の「HalfDayClosing」でわかりますが、ドラムのリズムはまるでピンク・フロイドのニック・メイスンです。そしてベースのコード展開もピンク・フロイドの影響が強く感じられます。ほんのちょっと聴いただけで気に入った理由は、よく聴くとここにあったのだとわかりました。

このアルバムは1997年にGo!Beatから発表されました。このCDは12月26日にシカゴ郊外のベスト・バイというコンピュータ・ショップのチェーン店で手に入れました。米盤です。$12.99でした。

1999.1.11