グリーンスレイドＧｒｅｅｎｓｌａｄｅは、珍しいツイン・キーボードのバンドです。リーダーのデイヴ・グリーンスレイドＤａｖｅＧｒｅｅｎｓｌａｄｅとデイヴ・ローソンＤａｖｅＬａｗｓｏｎの２人のキーボード奏者に、ベーシストのトニー・リーヴスＴｏｎｙＲｅｅｖｅｓ、ドラムスはアンディ・マカラクＡｎｄｒｅｗＭｃＣｏｌｌｏｃｈ、という４人編成のバンドです。このアルバムは、グリーンスレイドのデビュー・アルバムです。

デイブ・グリーンスレイドはコロシアム（ＣＤの解説には「コラシアム」と表記されています）というバンドに在籍していました。私は詳しくは知らないのですが、ブリティッシュ・ロックの歴史に残るグループのようです。コロシアムが解散した後、実力のあるメンバーたちは、ハンブル・パイ、アトミック・ルースター、テンペスト、そしてグリーンスレイドと、それぞれに活動を広げてゆきます。とはいえ、私もこれらのグループについては残念ながら名前くらいしか知りません。

解説によると、ベースのトニー・リーヴスはコロシアムの初期メンバーだったそう。またドラムのアンディ・マカラクは、ビル・ブラフォードに似たタイトなスネアの音を聞かせてくれますが、キング・クリムゾンの「リザード」にも参加しています。

キーボードがメインのバンドですが、インストルメンタルに偏ることなく、ボーカル曲もしっかり聞かせてくれます。また２人のキーボードはバンティングすることなく互いに溶け合い、よいアンサンブルとなっています。

このアルバムは、１９７３年に発表されました。このＣＤは１９９２年にワーナー・ミュージック・ジャパンから発売された日本盤です。

１９９８．９．７